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Japanische Klassiker mit Furigana

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はかば

墓場

西尾 正

Lesen Sie 墓場 (はかば) von 西尾 正 (にしおただし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.934 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

声はこう言ったのです。――

「バカ! スティヴンは死んだよ」

×    ×    ×

「素晴らしい怪奇小説だ!」

けだしイギリスは名優の国である。巧みなペンダア君の話術に魅せられて僕は唸った。

「一体そやつは何物だったんだろう?」

「それが分かればわたくし、白髪にはなりません」ペンダア君は怒ったように答えた。

「顔が人間で、体が蛇で、脚がけだもので常住くらやみに住み、屍肉をくらう。……」

僕はそんな魔物を想像してみたが、じいっと油壺のドロリとした水面を瞶めていると、なまこのような怪物も想像された。

「三浦岬行きの舟がでますよオ!」

眼下の遊覧船発着所からこう叫ぶ声がきこえて来た。

「乗りましょう。妖物の住む海の上を、こういう話のあと滑って行くのも一興でしょう」

ペンダア君は発着所への細い山道を、ひとり呟きながら下り始めた。

「おお、トム、君はどこにおる?――天国にか、地獄にか?……」