Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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つぼ

壺

山本 周五郎

Lesen Sie 壺 (つぼ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.624 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

土地は畑のようになっている、……これはいったいなんのためだ」

七郎次はうしろを見やった、云われるとおりだった、うちわたした草原の中におよそ一段あまり、みごとに耕き返された土が一本の草もなく黝々と日光を吸っていた、まったくそれはもうそのまま畑になるようにみえる、……かれは茫然とその土のひろがりを見、やがてわけがわからぬという風に頭をうち振った、まるでわけがわからぬという風に「存じませんでした、夢中でやったものでございましょう、自分にもわけがわかりません」すると又右衛門がきめつけるように「壺はみつかった」と云った、「それが道の極意だぞ七郎次」えっと頭上を一撃された思いで大きく眼をみはり、なかば口をあけて、七郎次は放心した者のように棒立ちになった、又右衛門は「足を洗っておれの部屋へまいれ、改めて申し聞かすことがある……」そう云ってたち去った。七郎次はそれでもなお暫くそこに立ち竦んでいたが、やがてわれにかえって屋敷へ戻った。足を洗い汗をながし、着替えをして母屋へゆくと、又右衛門はかれをおのれの居間へまねき入れて対座した。……黄麻の帷子に葛布の袴をつけ、端然と坐った