Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おおきなかに
大きなかに
小川 未明
Lesen Sie 大きなかに (おおきなかに) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.912 Zeichen · 12 Bildschirme
「これはなに?」と、太郎は、目を円くして問いました。
「これかい、これは海鳥だ。昨夜、おじいさんが、この鳥に乗って帰ってきなすったのだ。」と、お母さんはいわれました。
おじいさんが帰ってきなすったと聞いて、太郎は大喜びでありました。さっそく、おじいさんのへやへいってみますと、おじいさんは、にこにこと笑って、たばこをすっていられました。
それよりも、太郎は、どうして、海鳥が死んだのか、聞きたかったのです。その不審が心にありながら、それをいい出す前に、おじいさんの帰ってきなされたのがうれしくて、
「おじいさん、いつ帰ってきたの?」と問いました。
「昨夜、帰ってきたのだ。」と、おじいさんは、やはり笑いながら答えました。
「なぜ、僕を起こしてくれなかったのだい。」と、太郎は、不平に思って聞きました。
「おまえを起こしたけれど、起きなかったのだ。」と、おじいさんはいいました。
「うそだい。」と、太郎は、大きな声をたてた。
すると、同時に、夢はさめて、太郎は、床の中に寝ているのでした。
おじいさんは、お帰りなされたろうか? どうなされたろう? と、太郎は、目を開けておじいさんのへやの方を見ますと、まだ帰られないもののように、しんとしていました。