Japanische Klassiker mit Furigana
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おおきなかに
大きなかに
小川 未明
Lesen Sie 大きなかに (おおきなかに) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.912 Zeichen · 12 Bildschirme
おじいさんは、朝家を出たときの仕度と同じようすをして、しかも背中に、赤い大きなかにを背負っていられました。
「おじいさん、そのかにどうしたの?」と、太郎は、喜んで、しきりに返事をせきたてました。
「まあ、静かにしているのだ。」と、お父さんは、太郎をしかって、
「どうして、いまごろお帰りなさったのです。」と、おじいさんに聞いていられました。
「どうしたって、もう、そんなに寒くはない。なんといっても季節だ。早く出たのだが、道をまちがってのう。」と、おじいさんは、とぼとぼとした足つきで、内に入ると、仕度を解かれました。
「道をまちがったって、もうじき夜が明けますよ、この夜中、どこをお歩きなさったのですか?」
父も、母も、みんなが、あきれた顔つきをしておじいさんをながめていました。太郎は、心の中で、おじいさんは、自分の思ったとおり、きつねにだまされたのだと思いました。
やがてみんなは、茶の間にきて、ランプの下にすわりました。すると、おじいさんはつぎのように、今日のことを物語られたのであります。
「私は、早く家へ帰ろうと思って、あちらを出かけたが、日が短いもので、途中で日が暮れてしまった。