Japanische Klassiker mit Furigana
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だいうちゅうえんせいたい
大宇宙遠征隊
海野 十三
Lesen Sie 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.967 Zeichen · 109 Bildschirme
それは、どう考えても、仕切りの扉のすぐ裏のところで、しかも天井とすれすれまでにのぼっていられるようにしか考えられなかった。
「艇長、大丈夫ですか」
「なんだ、どうしたのか。わしの寝床を、どこへ持っていったか」
艇長は怒っていられる。
「艇長。只今、重力装置が故障であります」
「なに、重力装置の故障か。それは……」
といいかけたとたん、三郎の身体は、急に目に見えないもののために、すがりつかれたような気がした。
ぴしゃん! 室内は、もうもうと煙立つ。煙ではない湯気であった。
(重力装置が直ったんだな)
と、三郎の頭の中に、そのことが稲妻のようにひらめいたが、とたんに、横の仕切りの扉の向こうに大きなもの音があった。
どすーん。床が、びりびりと震動した。
(あっ、艇長が天井から墜落されたのでなかろうか)
三郎は、あの大きなもの音こそ、艇長の大きなからだが床をうった音だと思った。
「艇長。どうされました」
「ああ風間か。わしのことなら、大丈夫じゃ。今、下におりる」
下におりる。
艇長の声は、三郎の考えていたのとはちがって、やはり天井の方からきこえた。
仕切りの扉が、細目にあいた。