Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たいくうまかん

大空魔艦

海野 十三

Lesen Sie 大空魔艦 (たいくうまかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.098 Zeichen · 63 Bildschirme

Aozora Bunko

だが、これでいよいよ自分は死ぬんだなと覚悟がつくと、こんどは急に気が楽になった。そして変なことだが、なんだかたいへん可笑しくなった。あっはっはっと笑いだしたいような気持におそわれた。

「――おや、僕は気が変になるんだな」

気が変になるなんて、なんて情ないことだろうと、丁坊は歯をくいしばって残念がった。

「どうにでもなれ。これ以上、自分としてはどうすることもないんだ」

丁坊はすべてを諦めて、そしてこの上は、せめて日本人らしく笑って死のうと思った。ただしかし、東京にいるお母さんに会えないで死ぬことが悲しい――。

落下傘

死の神の囁きが、丁坊の耳にきこえてきた。

「いよいよ最期がきた。――」

と思った丁度そのとたんの出来事だった。彼の身体は、急に上へひきあげられたように感じた。

「おや、――」

びっくりして、彼は空を見上げた。

空には、まっすぐに伸びた綱の上に、白い菊の花のような大きな傘がうつくしく開いていた。丁坊ははじめて万事をさとった。

「あれは落下傘だ」

助かった助かった。落下傘のおかげで、危い一命をたすかった。綱のさきには落下傘がついている。

「ああ、よかった。