Japanische Klassiker mit Furigana
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たいくうまかん
大空魔艦
海野 十三
Lesen Sie 大空魔艦 (たいくうまかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.098 Zeichen · 63 Bildschirme
急に相手の会話が聞えなくなったのです。あのいい器械が故障になることなんか、ない筈なんですがね」
といかにも不思議そうであった。
秘密発見
それよりすこし前のことであった。
丁坊少年の愛国心にすっかり感動してしまった大月大佐は、丁坊の方によると、袋に入った少年をしっかと抱えたのであった。そのとき大佐は、おやと思った。
それはたまたま大佐の手がふれた袋の一ヶ所がたいへん熱をもっていたのである。
大佐はびっくりしたが、同時にきらりと頭にひびいたものがあった。始めからどうも変だと思っていたのは、この少年の服装だ。ところが、いまその袋の下の方に手をふれてみたところが、たいへん熱い。
なにがこう熱いのであろうか。
空魔艦は、少年のために懐炉を入れておいたのであろうか。まさか、そのような親切が空魔艦の乗組員にあるはずがない。
大月大佐は大いに怪しみ、考えるところがあって丁坊には黙っているように合図し、隊員をよんで、袋の口を開くと丁坊をそっと袋の外にひっぱりだした。
外はなにもかも凍りついている寒さだ。袋を出たとたん丁坊は大きな嚏を二つ三つ立てつづけにやった。