Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいしぜんをたたう
大自然を讃う
豊島 与志雄
Lesen Sie 大自然を讃う (だいしぜんをたたう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.573 Zeichen · 3 Bildschirme
人の生活に最も大事なのは、自分の生を愛し慈むの感情である。生きてるということに対する自覚的な輝かしい感情である。なぜならば、そういう感情からこそ、本当に純な素直な力強い生活心境が生れてくるのだから。
この自分の生を愛する心を、吾々は忙忽たる人事のうちにあって、往々にして失いがちである。そして第二義的なものに――生の本質にではなくして生の便宜たるものに――ばかり眼を向けがちである。名誉だの名声だの金銭だのというようなものが、更に卑近な方面では、衣食住に関する余贅なものが、吾々の前に立塞がって、吾々の心を惑わし煩わしがちである。勿論それらのものは、生活に必要であり、活動力を刺戟しはする。然しながら、それらのものに囚われる時、それらのものばかりを追い求むる時、人はただ功利に走って、本当の生活の味を味い得なくなる。それらのものが目的となって、生きることが方便となる。
自分の生を――一生を方便とする、それほど惨めな浅間しいことがあろうか。人にとっては生きることが目的であって、名誉や金銭や名声や衣食住に関する余贅などは、生きるための方便であるべきである。(勿論茲に云う生きるということは、単に生命を持続することばかりでなく、生きるということが必然に内包してる、仕事や働きなどをも含めて云うのである。