Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.722 Zeichen · 286 Bildschirme
「なるほど」
白雲は銃を駒井の手から借受けて、つくづくとながめて感心をつづけていると、駒井は、ただいま船に据えつける大砲を工夫中であるから、出来上ったら海上へ向けて試射をするから、見て下さいといいました。うちみたところ、瀟洒たる貴公子であるこの人が、なかなか恐ろしい武器の製造者であることを、白雲はいよいよ驚いていると、
「短銃を一つ試験してみましょうか。西洋のピストルです、日本の懐鉄砲というやつですね」
といって駒井は懐中へ手を入れて、革袋の中から取り出したのが、コルト式の五連発であります。この人は常にこれを懐中にたくわえているらしい。そうしてズンズン的場の板のところへ進んで行って、白墨で粗末な人形を一つかいて置いて、十歩の距離に立戻り、
「あの眼をうってみましょうか」
無雑作に切って放った一発が、まさに人形の眼に当りました。
駒井甚三郎は五連発のピストルを三発打って、あとの二発を白雲に打たせました。そうしていうことには、
「これは今、日本へ渡っている短銃のうちでは最新式のものですが、西洋ではその後、どんな進歩したものが発明されているかわかりません。私の考えでも、いちいちこうして使用したあとで、ケースを抜き取って弾薬を詰めかえる手数が、もう少しなんとかならないかと思います。