Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.722 Zeichen · 286 Bildschirme
といって、頤を撫でながら奉加帳をくりひろげたものです。
奉加帳をひろげて、べらべらと能書を並べた末、
「さて高い声ではいえませんが……そうして登りが楽になりますてえと、山の上へ金持がバクチを打ちに参ります、商売人を連れて、おんかでバクチを打ちに参ります、これがそのテラといっては出しませんが、この連中の納める杉苗が大したものなんで。それにのぼりが楽になりますてえと、連込みの客もだいぶ入ってまいります、こういうのが、また杉苗を余分におさめるというわけでございますから……その杉苗でございますか、そんなに杉苗をもらってどうするのだとおっしゃいますか……へ、へ、それは徳利の中でも、半ぺんの下でも、どこへでも植えちまいますから御心配下さるな。そういうわけで、この車が出来さえすれば、一割や二割の配当は目の前でございます」
半ぺん坊主は、言葉たくみに説き立てました。
その時、応対に出たのが幸か不幸か、弁信でありました。
弁信は半ぺん坊主のいうところを逐一聞き終り、その終るを待って、
「御趣意の程、よく承りました。承ってみますると、私はそういうことを承らない方が仕合せであったという感じしか致さないのが残念でございます。