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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.722 Zeichen · 286 Bildschirme

Aozora Bunko

『おらが春』の序文を書いた四山人というのが、それでも、さすがに眼があって、これを一休、白隠と並べて見ました。それでも足りないのです。また一茶の特色を、滑稽と、軽妙と、慈愛との、三つに分けた人もあります、慈愛を加えたのが一見識でございましょう。一茶の句をすべて通覧してごらんになると、森羅万象がことごとく詠まれぬというはありません、その同情が、蚤、虱、蠅、ぼうふらの類にまで及んでいることを見ないわけにはゆきますまい。それとまた一方に、一茶を皮肉屋の親玉のように見ている人もあります。つむじ曲りの、癇癪持ちの、ひねくれ者のように見ている人もあります。勧農の詞なんぞを読んで、聖人の域だと感心している人もあります。しかし、それはみんな方面観で、当っているといえば、凡て当っているし、間違っているといえば、凡てが間違っているのです。本来、一茶のような人間に定義をつけるのが間違いなのです……ごらんなさい、これは天明から文政の間、まあ一茶の盛りの時代に出た全国俳諧師の番附ですが」

といって俳諧師は、行李の中から番附を取り出して良斎に見せ、

「本来、風流に番附があるべきはずのものではありませんが……俗世間には、こういうものを拵えたがる癖がありましてね。