Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.467 Zeichen · 168 Bildschirme
、見ない人は知らないが、見た人は涙をこぼしてますぜ。それに限ったことじゃありません、長州でも、土佐でも、みんなそれなんでげす。およそ攘夷という攘夷で、儲かった攘夷は一つない上に、莫大な罰金を毛唐に取られ、公方様へ御心配をかける。そんならば何が儲かるかということになるてえと、正直、今の日本の国なんぞでは、万端むこうから買うものばっかりで、こちらから売って金にしようなんて代物は滅多にはありゃしません――ところで、洋妾ときた日にゃ資本いらずで、双方両為めの、いま言った通り年分……」
「もうわかりましたよ、金さん」
さすがの忠作も、金助の洋妾立国論は受けきれないらしい。金公もまた減らず口はそのくらいにしておいて、洋妾の口二つ三つの周旋方を忠作を通して、ここへ出入りの西洋人に頼みこむことを依頼しておいて、
「何しても、若い頭のいいところにゃかないません、こんな話は、金公直取引とおいでなされば、たんまりと口銭にありつけるんでげすが、なんにしてもペロがいけませんからな。忠さんなんぞは、若くて、頭がよくっていらっしゃるから、ホンのここへ来て僅かの間、ペロの方でも、もう誰が来ても引けはとらねえ、応対万事差支えなしとおいでなさる――当世は、若くて頭のいいところにはかなわねえ、何しろこれからはペロの世の中でげすからな」