Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
「どうしてだっていいじゃないか、今更そんな野暮を言うない、仏頂寺は、君と知った時以前から亡者なんだ、亡者として、ふらふら旅をした身の上は、君も聞いて知ってるだろう、仏頂寺弥助は加茂河原で、北村北辰斎のために斬られているのだ」
「では、小鳥峠の上で自殺したのは、ありゃ誰だ」
「誰だっていいじゃないか、亡者となってみれば、死にかわり、生きかわり、ふらふらと盲動するのが身上だ」
「では、なんにしてもなかへはいったらどうだ、焚火もよく燃えているよ」
「いや、はいるまい、はいっちゃわるいだろうな」
「これは仏頂寺君らしくもない遠慮だ、なかへ入り給え」
「止そうよ、悪いから」
「何が悪い」
「おたのしみのさまたげをしては悪いからな」
「ばかなことを言え」
と兵馬は躍起となりました。ところが、外なる仏頂寺の声はいとど平然たるもので、
「馬鹿ではないよ、そこは仏頂寺も心得ているよ」
「いやに気を廻す、仏頂寺君らしくもない言いぶりだ、かまわないから、戸を押して入ってくれ給え」
「いけないよ、ここで話そうよ、我輩は外に立っている、君はなかに居給え」
「どうも、気が知れない、この夜寒に外に立ちつくす君の気が知れない、といって、僕ばかりなかにあたたまっていて、君を外に置いて話もできないではないか、なかへ入ってくれ給え、実は都合あって、一時、君の目を避けて