Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

「宇津木、まあいいよ、そんなことは丸山の愚痴だ、我々は勝手に行きたいところへ行こうとして、その目的を達したんだから、あえて君に見送られようとも、見送られまいとも、それを言い立てる我々じゃない、我輩と丸山とは、こうして円満に人情主義をやり通したが、君のはあぶないぜ――これからが危険なんだ」

「それは知っているよ」

と兵馬が、とってもつかぬように内から答えますと、丸山勇仙が、

「危険というのは、君、白山白水谷の危険という意味ばかりじゃないぜ」

「それも、これも、承知の上なのだ、無益な問答をするよりは、なかへ入り給えと言うに」

「こっちはこれが勝手だと言ってるんだからいいじゃないか。では、丸山、このくらいで引返そうではないか」

と仏頂寺が丸山を促したらしい。そうすると、丸山勇仙が、

「そうだね、この辺で引上げるとしようか、では、宇津木、大事に行けよ」

「君たち、帰るのか、あんまりあっけないではないか」

「いや、そのうちまた、どこかで逢う機会もあるだろうよ、大事にし給え。それから君、なお念をおして置くが、君の旅路も明日あたりから、そろそろその危険区域に入るんだぜ、気をつけ給えよ」