Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

「あれはな、宇津木君の推察通り、いささか妨げをしてみたよ、意地悪をしたわけじゃない、人から頼まれたんだ」

「誰に頼まれた」

「それは、甲州の豪族の娘で、俗にお銀様といって、なかなかの代物だ、その人に我々が余儀なく頼まれてな」

「うむ、あのお銀様という女――あれなら僕も知っている」

と、兵馬もそう答えざるを得ませんでした。そうすると仏頂寺が、

「あのお銀様という女に頼まれてな、宇津木兵馬が、机竜之助を兄の仇だと言って、つけ覘っている、これから信州の白骨へ行こうとする、会わせては事が面倒だから、どうか、二人を会わせないようにしてくれと、我々に頼んだのだ」

「そうか。そうして、それから?」

「そこで、我々はちょっと迷ったよ、宇津木のためには、早く会わせて本望を遂げさせてやりたいし、このお銀様の頼みも無下には捨てられない。ところで、お銀様が説くところを聞いていると、なかなか道理がある、ことにもう一つ、あの女には力がある、それは何の力かというに、金力だ、あれは甲州第一の富豪の娘で、莫大な金力の所有者だ、その金力と、弁力とをもって、われわれを圧迫して来たのだ、こいつには参ったよ」