Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
そこで、よたとんは、当然、自分の縄張うちに来たので、頷いて胸思案を試みた後、やや反り身になって、
「さよう、今年すなわち慶応の三年は皇紀二千五百二十年じゃによって、今より千年の昔は――さよう――延喜天暦の頃になり申すかな」
「ははあ」
と金茶金十郎が感心して、
「して、それに八年を足し申すと……」
取ってもつかぬ愚問を提出した時に、お角親方の大一座が、松の根方で、ひときわ陽気に囃し立て、うたい立てました――
志賀、からさきの
一つ松
まつは憂いもの、つらいもの
憂いもつらいも
ここはなぎさの
一つ松
ヨイトコ、サッサノ
百七十
お角親方一座の興が、全く酣わなる時分に、湖水の一方から、矢のようにこの岸へ漕ぎ寄せて来た二はいの舟がありました。
ひたひたと漕ぎつけて来て、桟橋の際へ素気なく乗りつけると共に、乗組の者が、バラバラと岸へ飛び移ったことの体が尋常ではありません。
その、岸へ飛びついて来た人体を見ると、野侍のようなのがあり、安直な長脇差風のもあれば、三下のぶしょく渡世もあり、相撲あがりもあり、三ぴんもあり、折助風なのもある。これらがいずれも血眼になって、岸に飛びうつって来ると、早くもお角親分の大陽気な一座をめがけて、突進というほどではないが、実は突進も乱入も致しかねまじき気合を含んで、ぞろぞろと取りつめて