Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

「いや――その方は、おられません。とにかくあちらで万事」

関守氏が飛脚を導いて行くと、お雪ちゃんは、

「では、関守さん、後ほど」

と言って、辞して自分の離れの方へと帰りました。

三十八

不破の関守氏は、仕立飛脚を連れて、自分の座敷の縁へ座布団をしいて腰をかけさせ、自分は室内の机の傍に控えてこう言いました――

「いや、それは、こちらでもようくわかっているのですよ、我々はお銀様に対して、いま絶対服従の地位にいるのです、お銀様の計画の下に、お銀様の出資の下に、お銀様の理想の下に、一から十まで服従して仕事を助けているのです、どうして、我々の力であのお銀様をそそのかして、誘惑したりすることができるものですか。我々の頭よりは幾倍の優れた頭を持ち、我々の計数よりはずっと優れた計数でなさるんですもの、我々がお嬢様をかついだり、おだてたりして、こんな仕事をおさせ申しているのだとお考えになると、大間違いですよ」

と、関守氏から言われると、仕立飛脚も幾度か頷いて、

「それはもう、仰せの通りでございます、あのお嬢様に逢っては、御両親一同、誰もかないません、父上の伊太夫様でさえ、どうにもこうにもならないのでございますから、あなた様方が、どうのこうのと言うわけではございませんが、今度のことは一番、大事の上の大事でございまして