Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.484 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

「なるほど」

「外へ発展するの機運に恵まれず、内にとどまっていては、搾られて骨も身も食われてしまう、そこで、やむを得ず他領へ出奔せんとすれば、ちょうさん律があって、厳として身動きが許されない、下手な講釈師のやる荒柳美談ではないが、彳むな、立つな、歩むな、居坐るな、というところが即ち農民の立場なのです」

「なるほど、そうなりますと、いよいよ古えの諺にあるが如く、民に倒懸の苦ありということになりますな、農民は倒にブラ下がっているより仕方がないというわけですな」

「なんにしても、ちょうさん律はよくありませんな、行動の自由、移住の自由を奪うということはよくありませんな。民に移住されると、領土を耕す人がなくなる、自然、領主がやりきれなくなる、という結果が怖い、移住されることがそれほど苦しければ、民を優遇するに越したことはないではないか、優遇というのが為し難ければ、人間が住めるだけのようにしてやる責任が領主にはあるでしょう、罪人ならざるものを、一定の土地に監禁して、動く勿れと命ずるのは悲惨ですね」

「あらゆる農民いじめのうちに、このちょうさん律が最も不合理だと思います。