Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.374 Zeichen · 345 Bildschirme
胆吹の女王となるよりも、山科の地主でありたい、そんなような愛着を、お銀様が山科そのものの地相に持ち得られたということが、即ち山科を軽蔑し易からずとする所以なのでありましょう。
四十七
胆吹の女王が、今や、山科の地主にまで脱皮しつつあるということを突きとめたのは、宇津木兵馬として、骨の折れることではありませんでした。
自然、宇津木兵馬は、長浜から、この山科まで道を急ぎました。近江から山城は地つづき、山城の内にあって、山城以外に立つというべき山科は、近江の国からの取っつきであります。長浜から直行にして十余里の道、この間に、なんらの瘴煙蛮地はありません。
兵馬が山科に来て、まず草鞋をぬいだのは、同じく大谷風呂でありました。
それとなく探りを入れてみたが、案ずるがほどのものはなく、さらさらと解答が与えられます。
あれは、三井さんのお嬢さんで、今度、この山科の安朱の光悦屋敷というのをお求めになりました。あれを地面、家屋敷ぐるみ、そっくり居抜きでお引取りになって、御家来方と一緒にお住いでございます、と明瞭に答えてくれる。三井さんのお嬢様、それは少し変だ、長浜では女賊の張本でもあるように言い、ここへ来ては三井さんのお嬢様呼ばわり。