Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.374 Zeichen · 345 Bildschirme

Aozora Bunko

当家に仕えて三十余万の

国主といえども御譜代同様

国の異名にひとしき親方

貰うばかりが能でもあるまい

関西諸侯の旗の頭が

聞いて呆れて物が言えねえ

讃岐の高松、大和の甲斐さん

枝も鳴らさぬ泰平の浮世に

十万余石の高禄貪り

家来に文武の世話もなさずに

飲み食いばかりに世の中送るは

虫けら同然

高を差出す仲間の頭だ

そんな心じゃ腹も切れまい

縄をたよりに首でも縊って

死んだがよかろう

上杉親方、お前は感心

譜代恩顧の人とは違って

大きなお高を取られたお前が

先年以来の忠義はなかなか

諸人の及ばぬところでござるぞ

佐竹の親方、お前もやっぱり

高を取られた仲間の者だが

今度の大変、非常の場合だ

恨みをさし置き勤めて下さい

チャカポコ チャカポコ

チャカポコ チャカポコ

尾張の太郎さん

大きなベラボウ

神祖以来の三家の頭と

言われるおん身が

先年以来の御処置はなにごと

宮のおやまの瘡毒身に染み

癩病病みとはなんともかんとも

たとえ様なき家来の奴ばら

塒に離れた烏じゃあるまい

うろうろまごつき

カアカア言っても仕方がないぞえ

寝惚けなさんすな

お附の御家老

紀伊さんなんぞは感服者だよ

一同挙って兵隊こさえて

天下に忠義を尽していなさる