Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.374 Zeichen · 345 Bildschirme
と言ったが、再三再四、問われるから、『左様、アメリカでは、政府でも、民間でも、すべて人の上に立つ者は、みんな相当りこうでございます、この点ばっかりが、日本と反対のように心得ます』と言ったら御老中が眼を円くして、『この無礼者め、控えおろう』と叱ったっけ、ハハハハハハ……」
「支那人は、いったい気分が大きい、支那人は、天子が代ろうが、戦争に負けようが、ほとんど馬耳東風で、はあ、天子が代ったのか、はあ、ドコが勝ったのか、など言って平気である。ソレもそのはずさ、一つ帝室が亡んで、他の皇帝が代ろうが、国が亡んで他の領分になろうが、全体の社会は依然として旧態を存しているのだからノー」
七十五
かように天下有事、幕政維持か、王政復古かの瀬戸際――それに外国の難題が、攘夷か開国かで、怪奇ではないが、複雑を極めた間にあって、一歩あやまれば、社稷が取返しのつかないことになる。志士仁人が往来し、一般人心がおびえているうちに、広い世間には極めて暢気千万な奴もあればあるもので、道庵十八文の如きその一人。
且つまた、媚態百出、風向きのいい方へ便乗しようと、色目の使い通しな不都合な奴もあればあるもので、鐚公の如きがその一人。