Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.838 Zeichen · 204 Bildschirme
策三ツアル」
と、版下でも書くようにかっきりと書いて、その下に「平五郎」と銘を打ってあるのは、つまり平五郎という人の石巻観を率直に述べたものらしい。その次に「野老庵小集」とあって、
風呂吹に酒一斗ある夜の会 木犀
風呂吹や尊き親に皿の味噌 其北
風呂吹を食へば蕎麦湯をすすめ鳧 陽山
風呂吹の賛宏大になりにけり 平五郎
ここで句会を催した逸興であるらしいが、その次に、六朝風の筆で、
芒鞋布韈路三千(芒鞋布韈路三千)
追逐看山臨水縁(追逐に山を看、水縁に臨む)
唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵の鐸)
声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)
身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)
朝躋鶴巓夕雲開(朝に鶴巓を躋え夕に雲開く)
瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺の腹に縦に筆を摸り)
収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)
打見たところでは一律のようになっているが、二絶句である。この詩と句とによって考えると、平五郎という俳諧師が、遥々ここへ旅に来て、同好の士がこれを迎えた。平五郎という人は近世の俳人で、そうして、これによって見ると、都から遥々旅をして来た人だ。路三千とある。山河遍歴に於ては芭蕉に勝るとも劣らない人と見える。