Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「よかろう」

彼等は、ほとんど、ピチャピチャと雀がゆあみをするくらいにして、もう上りにかかるから、兵馬もつづいて上る。二人は、がやがやと話しながら、ついに兵馬の部屋に乱入してしまいました。

部屋に入ると、いきなり仏頂寺は、床の間に飾った甲冑を目にかけ、

「やあ、古強者が控えているぞ、これは相当のものだ、一方の旗頭が着用したものだ、時代は北条中期かな――鎌倉前期までは行くまい」

と言いながら、無雑作にまず兜から引きはずして、自分の頭の上へのせました。

「手荒いことをしてくれ給うなよ」

兵馬は、おとなしく頼むように言うと、仏頂寺は、

「何だい、おてやわらかに取扱わねばならん甲冑が役に立つか。よしよし、この際ひとつ拙者が、正式にひっかついでみてやろう。拙者のかっぷくは、そう人には譲らないつもりだが、昔の人の甲冑は規模が大きいな。どれひとつ正式に着用して、ためしてみてくれよう」

といって、仏頂寺は、飾り物の甲冑物の具をいちいち分解にかかりました。

よせとも言えない。

「勇士組にいる時、甲冑の着け方も一応は覚えたんだが――どうも勝手を忘れてしまったようだわい。今時は、戦争にも甲冑ははやらんでな。