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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「我々が犬なら、君の鼻は豚よりも鈍感というべしだ、たしかにここは人臭い、論より証拠、ひとつ下りてみようではないか」

と、丸山勇仙は実地の踏査を主張したけれど、仏頂寺は、いよいよ冷嘲を鼻の先にブラ下げて取合わず――兵馬は、それほどまでにして滝壺を究めることに、最初から興味をもっていなかったから、これが道路であろうともなかろうとも、身を以て証拠立てようという気にもならない。丸山勇仙も主張はしてみたけれども、他の二人ともに気乗りのしないので、強いて下ってみようとの冒険心もないらしい。

そこで三人は、三すくみのような形になって立っていると、丸山勇仙が再び、最初のようなけたたましい叫びを立て、

「人が登って来る!」

実証のまだ甚だあいまいであったこの岩角の通路を、下から確実に上って来る人がある。その白衣を三人ともに認めないわけにはゆかない。

勝ち誇った勇仙は、

「それ見ろ――」

「うーむ」

仏頂寺がテレ隠しに、非常に力んでみせました。

ほとんど直角に近いほどの崖路。兵馬も、勇仙も、ひとたびは人間臭いと見て、二度目は自信を持てなかったその岩角の斜めについた足がかりを、のっしのっしと上り来る者のあることは、仏頂寺といえどももう争うことはできなかったが、それでも負惜しみに、