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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

そのくせ、憎悪と苦痛の中には、多少の恐怖さえ閃いて、さすがの仏頂寺も、お得意の腕ずくでは如何ともし難いものと見える。

幸いにして神主の方では、仏頂寺、丸山の存在には、ほとんど注意を払っていないらしく、兵馬にだけ淡泊に、

「わしはこれからまた乗鞍越しをして鐙小屋へ帰りますじゃ、お前さん、お大切においでなさい」

山路を鳥のように走り行く神主の後ろ姿を見ました。

実際、高山を見ること平地の如く、天変と気候とを超越すること金石の如き肉体でなければ、こんなことはできないと、兵馬は手を拱いて、空しくその後ろ影を見送るばかりです。

そこで、仏頂寺と、丸山は、生き返ったようになって、

「いやな奴だなア」

「いやな奴だよ、行者というやつは、乞食同様な奴さ」

「あんな奴の前へ出ると、何ともいえぬ悪寒がして、ゾッと総身の毛穴がふくれるよ、単に悪い奴なら、ブンなぐりもして懲らしてやるが、あんなのは全くいやな奴だ、なんだかイヤにまぶしくって、胸がむかついて、つい手出しをする気にもなれない」

「そうだ、そうだ、あ、胸が悪い」

仏頂寺と、丸山は、ついに嘔吐をはじめてしまいました。

兵馬は、二人をなだめる役に廻り、