Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
この一伍一什を、最初、お角さんが、伊太夫に向って物語った時、それを聞き終った伊太夫が、思い当るところあるらしく、考え込んでいたが、結局、こういうことをお角さんに向って申し出しました、
「それは結構なことで。いつになっても、お前さんのその男まさりの仕事好きの勇気には感心するよ、お前さんが男であったら、それこそ大物師になれるし、一代の金持にも、株持にもなれるお人だ、感心しました。ずいぶん、大切に行っておいでなさい。また旅先で何かと、わしで用の足りることがあったら、言ってよこしてみて下さい……それからね、いやな話だが、やっぱり落ちて行くのは、あの娘のことだがね――あれもお前さんにまで、重々迷惑をかけてしまったが、何ともしようがない、今は我儘放題にして、屋敷のうちへ取りこめて、腫物にさわらないようにしているが、まあ、わしでもいるうちはいいとして、わしが欠けてしまった日には全く思われる――この家が焼けたなんぞは、それに比べるといわば小さな災難かも知れない。ところで、どうしても、あれの将来を見て行く成算がわしには立たない。前にもあとにも、あれを預けて、やや安心のできたのは失礼ながらお前さんばかりだ。