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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

本来ならば白雲もずいぶん飲む方ですから、境遇によっては、すでに、もはや馴染になりきっているかも知れないが、不幸にして彼は貧乏でしたから、外国の酒にまで手をつける余裕がなかったかも知れません。

よし、その余裕があったからとて、彼の気性では、夷狄の酒なんぞに、この腸を腐らせることを潔しとしなかったかも知れない。

そこで彼は駒井の挙動をも不審なりとし、そのビール罎なるものをも珍しとして、馬上から問いかけました、

「何です、それは」

「西洋酒の罎です」

「イヤに黒い、下品なギヤマンですな」

と、一応は夷狄のものをケナしてみるのも、一つの癖かも知れません。

「西洋酒といっても、そう上等な酒ではありません、といって下等というわけでもないです、上下おしなべて飲みます、ビールというやつで、麦の酒です、麦酒です」

「ははあ、麦の酒ですか、麦の酒じゃ、熱燗にして飲むわけにゃあいきますまい」

と田山が言いました。

それは、ビールというものが、燗をして飲む酒でないということを知って、そう言ったのではありません。

酒というものは本来、米の精であればこそ、これに燗をして、キューッと咽喉に下すことに趣味があるのだが、ばくばくたる麦ではうつりが悪い、ばくばくたる麦酒を、燗をして飲むなんぞは、あんまり気が利かないと思ったものですから、偶然そんなこと