Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme
その席、ここにも相当の据膳がしてある。それによって見ると、前約束が出来ていて、多少の遅刻することを見込んで椅子が買い切ってあるものらしい。誰が来やがるのか、あんな赤髯の臭い奴に来られた日にはたまるまいと、神尾は何か汚ならしいものにでも触れられるような気持がしたが、何もまあ見学だ、一通り見ておいてやる分には、かえって臭い奴に来られてみるのも一興かも知れないという気分になっているうちに、また次なる皿が運ばれました。その次の中は今度はお吸物ではない、何か肉をちぎって、こてこてと盛り上げたもので、あんかけのようになって湯気を立てている。
「これは、こうして小柄で切って食べるのでげす」
鐚公が小声で説明して、仕方をして見せる通りに神尾がする。そこへ給仕が飲物を持って来て、鐚公と神尾の前の小さな盃についで行きました。
その肉をナイフで切って口へ運び、そのあいの手に飲物をちょっとやってみると酒だ。一種異様の刺戟がある。それを飲み且つ食いながら神尾は、白い眼で列席の奴等をまたおもむろに検討にとりかかる。
その時、自分の向う側にいた大商人らしいのが、傍らなる相当高級の士分らしいのに向って話しかけるのを聞きました。