Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme

Aozora Bunko

与次郎もまた笠を振りながら、やはり見えなくなるまで見返り見返り山を下った。

家に帰ってこの話をすると、女房も飛び立つばかり喜んだが、与次郎は、

「俺ア、こうしてせっかく六部に行こうと思い立っとうだから、どうでも行って来る」

と、おしゅんや女房を伯父に預けて、よく後々のことを頼み、そのまま六部になって行った。

その後、なんぼ探しても、手白も、その不思議な猿の湯も、二度とは見つからなかった――

土橋のおくら婆さんから、土地の言葉で、こういう話をして聞かせてもらうと、子供たちは皆、膝に手を置いて、感心しきって、しーんとして聞いていたが、その話が終ってしまうと、そこは子供のことで、忽ちがやがやと陽気になり、一人立ち、二人立ち、やがて元気いっぱいになり、

医者どんの頭をステテコテン

医者どんの頭をステテコテン

と一方で合唱をすると、他の一方にかたまった連中が、

そんなこと言うもんの頭をステテコテン

そんなこと言うもんの頭をステテコテン

と、負けない気になって合唱をはじめる。そうすると前のやからが、ひときわ声を励まして、

医者どんの頭をステテコテン

医者どんの頭をステテコテン

と合唱する。