Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme

Aozora Bunko

八十一

こういった意気組みで、がんりきの百の野郎が、高山へ向けて自慢の迅足で飛んで行って、あの警戒の厳しい中を、首尾よく宮川通りの目的地まで、忍んで行ったには行ったけれども、御神燈の明りが入っていないことで、まず胆を冷し、叩いてみると、おとといあき家になっていたということで、ベソを掻いてしまったのはいいザマです。

尋常にお暇乞いをして北国の方へ出かけたということだから、夜逃げというわけでもあるまいが、あんな田舎芸妓に出しぬかれたのはがんりき生涯の不覚と、苦笑いがとまらないが、しかし、こんなけんのんな場所がらに、寸時も足を留めていることはできないから、すぐその足で、がんりきはまた飛んで帰りました。

帰りの途中、がんりきは、思い出しては、自分ながら腹も立たないほどばかばかしくって、お話にもなんにもならないと、やけ半分でむやみに歩いたが、それはそれでやむを得ないとして、さあ、三日目と約束したあのじだらくお蘭に、何と言って面を合わせたものか。

どうも仕方がねえ、お代りを工面して行って、それでどうやら御機嫌を取結んで、こっちの男を立てるまでだ。