Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

を顧みてみると、ちょうど今の君と同様に、あらゆるものから学びたがった、ちょっと語学のうつしがあるとか、語学の出来る人があるという噂を聞くと、これがみんないっぱしの大学者のように見えて、走りついて教えを受けようとあせったものだが、さて、本当に出来るというのはなかったねえ、本当に語学の出来たという人は、日本中で五本の指まで行かなかったんだ」

「先生が、そういう語学熱の時代は幾つ頃の時代でした」

「左様、やっぱり君ぐらいの年頃さ――当時、これでも江戸に遊学していたんだ」

「江戸で、その時分の英学者は、どなたでしたかね」

「左様――蘭学で箕作阮甫、佐久間象山などというところが大家だったね、それから黒田の永井青崖というのがなかなか出来た、大阪には緒方洪庵という先生がいたが、それらはみんな蘭学が主で、英学などやろうという者はほとんどなかったが、ただ一人、長崎の幕府の通訳で、森山という人が英語が出来るという評判であった。そういう門戸を張った学者ではなかったけれど、偶然にも我輩は、英学の勝れた友人を一人持っていたね」

「あ、そうですか、その人を御紹介していただけないでしょうか」