Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme
たのはここだなと思いましたよ、あの同勢に、ここへまともに押しかけられた日にゃ、王国も御殿もあったもんじゃあござんせんぜ、それが心配になるから、不破の旦那が、青嵐の親分へ注進をするように、こちとらを見立てた眼は高いと、がんりきがはじめて感心を致しましたが、青嵐の親分と言ったのは悪うござんしたかね」
がんりきの注進を聞きながら、眼は三人の青年の方を見て青嵐居士は、
「それを聞いて安心した、では、事情がわかったから、諸君は出馬を見合わせてよろしい、持場へ戻ってくれ給え、別にまた仕様があるから、それまで平常通りに仕事をして、待機していてくれ給え。がん君とやら、お使ご苦労――まあ、こっちへ来て足を洗って、飯でも食い給え」
がんりきは勝手が少し違うように思われてならない。青嵐の親分と言われたから、でっぷり肥った、長半纏を引っかけて、胴金入りの凄いやつでも引提げながら悠々と立ち出でるかと思うと、これは寺子屋の師匠そっくりの長身温和な浪人風――気分から、応対まで、すっかり当てが違って、がんりきは、またしてもテレ加減を隠すことができない。案内されるままに足を洗って、客座敷へ通されて、本膳で飯を食わされた時に、存外贅沢だなあと思いました。