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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

かくて、この一行が繰出されました。青嵐居士は正装はしているが、決して武装しないことを以て見ても、この出動の目的が平和にあって、戦争にあらざることがよくわかる。それがまた味方の民心を、安静鎮定せしむること偉大なる効果もよくわかる。

だが、しかし、この通り物資の総動員をして山を繰出す以上には、この物資をどう扱うのだか、それは味方の誰にもわからない。この人員と物資とを以て、一揆に参加するのだとは誰も考えない。また、一揆の不安から、人間と物資の避難のために繰出したのだとも考える余地がない。逃げるために、隠すための出動ならば、後へ留守を残して置くはずもなし、また、こんなに派手に正面を切って逃げ出すという手はない。

策戦の方針は、臨時総理の胸一つにあって、王国民は測ることができない。測ることはできないけれども、全幅の信任はある。青嵐居士は徒歩で、一行について、かなり寛いだ気分で、山を下りつつあります。その途中も、国民を相手に平気で談笑をしているし、車の動きが悪い時は、後へ廻って後押しの腕貸しをするかとみれば、少し疲れた、馬へ乗らせてくれと、引かせた副馬に跨がって少し歩ませてみては、いいかげんで馬上から飛び下りて、一行と共に談笑しながら徒歩立ちになるという行進ぶりです。