Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

「そのたあいのないことが至極所望、毒のあることはもう飽きた、子供と遊びたい、遠慮なく子供たちをこれへお通し下さい、どうぞ、お心置きなくこの部屋でお遊び下さい」

「いや、なに、もう埒もないことで、みんな遊び草臥れたげな、この辺で御免を蒙ると致そう」

村正氏が、なにげないことにして逃げを打とうとすると、爛酔の客が、存外執拗でありまして、

「しからば、貴殿だけはお引取り下さい、子供たちは拙者に貸していただきたい」

「いや、そうは参りませぬ、子供たちだけを手放して、拙者ひとりが引上げるというわけに参らんでな」

「ど、どうしてですか」

「どうしてという理由もないのだが、子供を監督するは大人の役目でな」

「子供を監督――ではあるまい、貴殿は子供をおもちゃにしている」

「何とおっしゃる」

「世間の親は、子供をよい子に仕立てようと苦心している、君はその子供を弄び物にして、なぶり散らしている」

「何を言われるやら、拙者はただ、子供を相手に無邪気な遊び――」

「なんとそれが無邪気な遊びか、成熟した女という女を弄んで飽き足らず、こんどは何も知らぬ娘どもを買い切って、これを辱しめては楽しむ、にくむべき仕業だ」