Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

槍をグッと手元につめて七寸の位にして遣ってみる、隻手突きに投げ出して八重に遣う。感心なことに、皮一重まで持って行って肉へは触らせない、それで寄手の連中がひっくり返る。後ろへ廻ってはムクがいる。八面応酬して人と犬と一体、鉄砲を避けんために潜り、血路を開かんがために飛ぶ。

どちらでも風向きのよい方に傾く屋根の上で見物の弥次馬は、米友とムクが生命がけの曲芸を見てやんやと讃め出してしまいました。さいぜんは面白半分に、米友とムクとに向って石や瓦を投げつけていた連中が、いつしか米友とムクとの贔屓になって声援をする。

田丸の町の猟師の藤吉は、幾度か鉄砲を取り直してムクだけでも仕留めてやろうと覘いをつけては、つけ損う。騒ぎはますます大きくなって、古市の町はひっくり返りそうで、さしもの参宮道が一時は全く途絶えてしまう。豆腐六のうどんを食いさした宇津木兵馬は、たかが一疋の狂犬に、さりとは仰々しい騒ぎよう哉と、いざ笠を被って店を出ようとするその出鼻でこの騒ぎであるから、足を留めないわけにはゆきませんでした。人の肩越しからその気もなく覗いて見ると、さてもこの有様。

「はて」