Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
役人は、兵馬が小賢しい物の言いようをするとでも思ったのか、
「せっかくながら狼藉を取鎮めるは拙者共の役目、貴公らのお骨折りには及び申さぬ」
「しからば是非もない」
兵馬はぜひなく立って、なお米友とムクとの働きぶりを見ようとしたが、人立ちで背伸びをしても中を覗くことができませんでした。ただ中でワァーッという声が崩れるように湧くばかり。
「そうれ来た! 逃げろ」
兵馬の前にいた黒山の人間が浮足立って崩れると、その中で米友の大音。
「やい、やい、いつまでもこうしちゃいられねえ、道をあけなけりゃあ、血を見せるぞ、血の河を流して人の堤を突切るからそう思え、俺らは悪人でねえから血を見るのも嫌えだし、見せるのもいやなんだが、汝たちがあんまり執念いから、一番、真槍の突きっぷりを見せてやることになるんだ、さあ来やがれ、今までは米友様の御遠慮でなるべく怪我のねえように扱ってやったんだ、こうなりゃ肉も血も骨も突削るからそう思え、千人に一人も逃しっこはねえぞ、淡路流の槍に米友様の精分が入ってるこの槍先の田楽串が一本食ってみてえ奴は、お辞儀なしに前へ出ろ、それがいやなら道をあけて通しやがれ」