Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「いいえ、わたしが悪いのでございます、その方を殺したのはわたしでございます、あの方は自害をなすったのではございませぬ、わたしが手にかけて殺したのでございます」
「お前があの女を殺した?」
「はい、わたしが歌をうたわなければ、あの方は死ぬのではありませんでした、わたしが歌をうたったばかりに、それを聞いて死ぬ気になったのでございます、それですから、わたしが手を下して殺したのも同じことでございます」
お玉は熱狂する。
「なんだか、お前の言うことはわからない」
竜之助は冷淡。
「わからないことはございません、わたしが間の山節をうたいまして、それをあの方が離れでお聞きなすって、それから死ぬ気になったのでございます、このお手紙にもそれが書いてございます、鳥は古巣へ帰れども、行きて帰らぬ死出の旅と、わたしの歌が遺書の中に書き込んであるのが証拠でございます」
「それは妙な証拠じゃ、歌を聞いて死ぬ気になったからとて、その歌をうたった者が殺したとはおかしい。歌うものは勝手に歌い、死ぬ者は勝手に死ぬ……」
「勝手に死ぬ?」
お玉の極度にのぼった熱狂がこの一語で一時に冷却されて、口が利けないほどに唇がふるえましたけれど、それが過ぎると前よりも一層のぼせて、