Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

道を通る人は行倒れではないかと思って覗いて行くから仙公はきまりを悪がって、いくら起しても起きようとはしません。

「酔っぱらうといつでもこれなんですからやりきれません、決して怪しいものじゃございません」

仙公は往来の人へしきりに言いわけをして、

「先生、こんなところへ寝込んじゃあ困りますねえ、なんとかして下さい、仙公をかわいそうだと思うなら起きてやって下さい、もし先生」

「ムニャムニャムニャ」

十六

二階で見ていた切髪の女、それは伝馬町の旗本神尾の先代の愛妾お絹であります。お絹はお松を養って、今の神尾の家へ奉公に出した妻恋坂のお花のお師匠さんであります。

お絹は今、按摩に肩を揉ませながら、

「按摩さん、あの間の山のお玉とやらの詮議は、どうなりました」

「へえ、あの一件でございますか、あれはあなた、捉まりましてございます」

「エエ、捉まった? あの備前屋とやらで賊を働いた女の子が」

「いいえ、お玉の方はどこへ逃げたやら行方知れずでございますが、それと相棒の米友という奴が大湊の浜で捉まりましたそうでございます」

「米友というのは、このあいだ竿を振り廻して古市の町を荒した網受けの小さな男だね」