Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

「それで女の方は捉まらず、あいつだけが捉まったので」

「それで、なんでございますか、もう白状したのでございますか」

「剛情者ですから白状しないんでございます、けれども証拠がありますから」

「それで、どうなるんでございます」

「これからお仕置になるんでございます」

「お仕置に?」

「隠ヶ岡というのへ連れて行って、あれから下へ突き落すのでございます」

「は――て」

「こちらは御神領でございますからお仕置にも血を見せないようにして、それで隠ヶ岡から下へ突き落すのでございます」

「は――て」

七兵衛は過ぎて行く米友の後ろ影を伸び上って見ていましたが、

「そいつは困ったことが出来た」

「何でございます」

「いえナニ、白状しないものをお仕置にかけて、もし本当の盗人が出た時には困りましょうなあ」

「それは困りましょうなあ」

「なんですか、その隠ヶ岡のお仕置場というのは誰でも見せてくれますか」

「山の下までは行けますがね、お仕置場のところへは入れませんや」

「へえ」

「しかし、山の下を廻って行けば行けないことはござんせんがね、そこは昼もお化けの出る古池で、人間の骨がゾクゾクしていますから、とても行かれませんや」