Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「嘘を言うな、太い奴だ」
警衛の役人が米友の横面をピシャリと一つ撲りました。
「おや、撲ったな」
さあ米友が承知しない、両の腕に力を籠めてうんと振りもぎると、押さえていた二三人がよろよろとよろけて手を放す。
「ナゼ俺らを打った!」
米友はそこいらにいるのを二三人まとめて抛り投げてしまって、お堂の欄干の上へ飛び上りました。
「それ荒れ出した、怪我をするな」
六尺棒だとか、刺棒、突叉なんという飾り道具を持ち出して、米友を押えようという騒ぎになってしまいました。
「どうして俺らはこんなに人に間違えられるんだ、悪いことをしねえのに悪者にしてしまやがる、ほんとに口惜しいなあ」
ほんとに口惜しい、米友は無邪気で痛烈な歯噛みをする、米友の身にとればほんとに口惜しいに違いないのです。
「仕方がねえから逃げちまえ」
逃げちまえといっても、下へは逃げられない、本堂は人がいっぱい。
「和尚様」
米友は素早く人の中を潜り抜け、人の頭を飛び越すようにして遊行上人の膝のところへ来てかじりつきました。
「和尚様、助けておくんなさい」
この一場の騒ぎで席が乱れても遊行上人は、もとの座に坐っていましたが、