Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「お待ちよ、あのお方がそんなことを……そんなばかなことをするお方ではありませんよ、何かお前、勘違いをしたんだろう」
「ナニ、そうでねえ、見ていられねえから俺らが飛び出したんだ、ところがあいつは、いつか古市の町で、俺らの竿を叩き落した奴なんだ、その時の覚えがあるからね、今日は仕返しのつもりで、ギュウと言わせてやろうと思ってるところへお前が飛び出したんだ」
「お前は勘違いをしているよ、あのお方は決して、女をつかまえて無礼なことをなさるようなお方ではありませんよ、何かそこには間違いがあるのだろう」
「俺らもおかしいとは思うが」
「その切下げ髪の奥様というのはどこへ行ったの」
「それはどこへ行ったか」
米友が四辺を見廻す時、四辺はようやく黄昏れる。
「やあ、日が暮れるといけねえ、歩き出そう、歩き話とやらかそう」
米友は黄昏の色を見て、槍を取りながら立ち上る。お君もまた三味線を取って立ち上る。ムクもまた起き上って腰を伸ばす。
「おや、友さん、怪我をしたの、足をどうかしたの」
「足? これか、これは跛足だ、ハハハ」
米友は、笑いながら腰のあたりを撫でて、
「隠ヶ岡から突き落された時、ほかの方はもとの通りになったけれど、右の足の骨だけが折れてしまったから、それでこの通り跛足を引いて歩くようになった、なあに、痛くもなんともねえ、慣れてしまっ