Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうして、烏がいじめたり、狆がちょっかいを出したりするくらいのことで、こんなことになるものですか、これは毒……恐ろしい毒と思っているうちに金魚がブクブクと死んで浮き出して来ます、その中を尾鰭を打ってその大鯉が苦しみもがいてもがいて、とうとうもがき死をしてしまいました。女中たちはみんな面を見合せて、人の色はありませんでしたが、わたしは今の真鯉の死態から、そのお邸の御主人が膳部の廻りを一人で見ていたこと、なんだかその奥に怖ろしいものがあるような気がしてたまりませんでした。そのうちに日が暮れました」

「…………」

「わたしが出て行く、その前を島田先生がブラリブラリと歩いていらっしゃる、ちょうどお月様が出ていました。先生を先に立てて行けば夜道をしても怖くないからと、ちょうど帰り道も同じ方へ行くのですからあとをお慕い申して行ったのですね。そうして行くと、その時わたしの後から来てすれ違って通り抜ける侍、見たような人でありました。ところは聖堂の森に近いお濠端でございました。平素から淋しいところであるのに、この頃は物取りがあったり辻斬りがあったりして、宵のうちから人通りはないようなところなんですね、そこを島田先生が一人で、謡をうたって、我なまじいに弓馬の家に生れ、世上に隠れなき身とて……中音でうたっておいでなすったが、よく