Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

「誰も御金蔵へ手を出せとは言わない、御金蔵のほかに甲州で金のあるところを、権六、貴様は知ってるだろう」

「御金蔵のほかにお金のありそうなところ、はてな、それは物持ちのところには、相当のお金があるでございましょうよ、それがあったにしてみたところで、やっぱり詰りませんな」

「権六、性根を据えて考えてみろ、公儀の金や町人の金銭に眼をつけたところで始まらないじゃないか、誰が取ってもさしさわりのない金がこの甲州にはウントあるのだ、言って聞かすまでもなく、その金は山の中にある、信玄公もそれを掘り出した、東照権現もそれを掘り出した」

「なるほど」

「宝の山に入りながら手を空しゅうしているというのはこのことではないか、甲州という金の出る国に来ていながら、おたがいにこうして面を見合って金が欲しい金が欲しいと溜息をついているのが愚の骨頂だ」

「それは御意の通りでございますが、山ん中の金は見つけるのが事で、掘り出すのがまた事で、それを吹き分けるのがまた一仕事でございますからなあ」

「はははは、権六、貴様も根っから正直に物を考える男だ。まあ近く寄れ、もっと近く寄れ、手を濡らさずに、山の中から金を見つけて、掘り出して吹き分けて使いこなす仕組みがあるのだ」