Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
按摩の言葉は、妙にからんで来ました。
按摩を相手に話しているところへ、勝手口から静かに入って来て、
「お母さん、ただいま戻りました」
「梅ちゃんかえ」
そこへ、手をついたのは十四五になる小娘であります。
「帰りに、楽屋の方へ廻って来たものですから、ツイ遅くなりました」
「楽屋では変ったこともなかったかエ」
「あの、力持のお勢さんが、少しお腹が悪いと言って寝ていました」
「勢ちゃんがかい」
「ええ、それでもたいしたことはないのでしょう、寝ながらみんなと笑い話をしていましたから」
「鬼のかくらんだろう」
「あ、そうそう、福兄さんが来て待っていました、今日はどうしても親方にお目にかかりたいが、いつ帰るだろう、帰るまでまっているとおっしゃいました」
「ここを言やあしないだろうね」
「エエ、誰も言いませんでした。多分、晩方までには帰るでしょうと、お勢さんが言いましたら、福兄さんが、それじゃ晩方まで待っていようとお言いでした」
「何だろう」
お角が、ちょっと首を傾げた時に、按摩は一通り療治を終って、
「どうも御窮屈さまでございました」
「御苦労さま」
そこで按摩にお鳥目をやって帰してしまってから、お角はまだ思案の体で、