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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

すべて銭湯に五常の道あり、男湯孤ならず、女湯必ず隣りにあり、男女風呂を同じうせず、夫婦別ありといってね……」

このおっちょこちょいが歯の浮くような空口をはたいて、しきりにそわそわしているのは、この家としては近ごろ異例の待遇で、本来ここの住居は、お角のためには隠れたる休養所で、懇意な人でも滅多には寄せつけないのに、このおっちょこちょいに限って、少々もてなされ過ぎている。

浴衣を着せられて、七ツ道具を持たせられ、有頂天で、金助は風呂へ出かけようとすると、

「梅ちゃん、梅ちゃん」

この時、二階で人の声。

「はい」

お梅が返事をして二階を見上げると、金助も変な面をして、出かけた二の足を踏む。

「ちょっと来て下さい」

二階でお梅を呼ぶのはお銀様の声です。

「金助さん、お嬢様が、ぜひお前さんに会いたいんですとさ、お湯へおいでなさる前に」

「え、お嬢様が、わっしに御用とおっしゃるんですか」

二階から下りて来たお梅は、風呂へ行こうとして下駄を突っかけている金助の袖をとらえました。

そこで金助は怖々と引返して、二階を見上げ、

「よろしうございます、お嬢様だって、なにもあっしを取って食おうとおっしゃるわけでもござんすまい」