Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
けれども気絶したわけでもなければ、怪我をしたのでもない。まだ、充分に酔いがまわっているのに、走り出して疲れたものですから、泥のようになって、そこにかすかないびきをさえ立ててねむってしまったのです。
女が倒れているのは――静かな神社の境内。突き当ったのは、注連の張った杉の大木にめぐらした木柵。ここは諏訪の秋宮、この杉こそは名木根入杉。
この時が、ちょうど、例のお万殿の出遊、呪いを怖れる者の出てあるいてはならないという九ツ半でありました。
十三
しかし、その晩は、宿の方ではそれよりほかに変ったことはなく、お雪ちゃんも夜中に目がさめて、竜之助の刀を覘うような物騒なことをしないでも済み、竜之助も血に渇いて、夜中に忍び出でた形跡もなく、久助は無論前後も知らず、隣室の、かのおだやかならぬ四人連れのものどもも、無事に眠りについて夜を明かし、まだ暗いうちに、竜之助は昨晩頼んでおいた馬で、お雪は駕籠で、久助は好んで徒歩きでこの宿を立つと、それと前後して、やはり隣室の四人連れ、丸山勇仙と、仏頂寺弥助と中ごろから加わった二人、その名をいえば、高部弥三次、三谷一馬の都合四人も、この宿を出かけました。