Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「昨晩も、下諏訪の宿で、あたりはばからぬあの乱暴狼藉、同宿の我々がどのくらい迷惑致したか知れぬ。しかるにまたも悠々として女を伴い、これ見よがしの道中、武士の風上には置けない仕業……」

かさにかかって苛め立てようとするのに、相手がさのみこたえない。

聞き捨てにして徐々と前へ歩んで行くから、高部もいささか張合いが抜けて業が煮え、

「生国と姓名を名乗らっしゃい」

高部はまたも竜之助の肩をこづき立てましたから、竜之助が、

「生国は下総国、猿島郡」

と何のつもりか出鱈目のところを述べると、この時まで、後見役気取りで、あとについて来た三人のうちの仏頂寺が、急に二人の横を摺り抜けて前へ出てしまいましたから、高部はちょっとその挙動を怪しみました。しかし、もともと仲間のことですから、怪しんだのみで危ぶんだわけではありません。

そうすると、徐ろに歩んでいた竜之助が、ふいに足をとどめたものですから、押並んで歩んでいた高部も足をとどめないわけにはゆきません。その間の空気が、なんだかちょっと変でしたから、後ろにいた三谷と丸山も妙な面をして立ち止まりました。

この時、高部は前よりグッと手荒く、竜之助の肩をつかみ、極めて意地悪く小突き廻すと、その時、竜之助の癇がピリリと響き、