Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
盲目滅法の捨鉢でもない。
盲目といったのは嘘だ。我々を油断させるための機略だ――
と気がついて見ると、やっぱり盲目は盲目に相違ない。
眼が開いていないから――この際に至って、なお眼をつぶって、機略を弄する必要はないのだから――
その蒼白にして沈鬱極まる面にたたえられた白く閃めく殺気。白日荒原の上に、地の利と人の勢いの如何を眼中に置かず、十方碧落なきのところに身を曝して立つの無謀。
これより先、いのじヶ原の一軒家に送り込まれたお雪は、気が気でなく、どうしても中へ隠れてはいられないで、幾度も、幾度も、外へ出て見ましたが、竜之助と覚しいのを中に、四人で、都合五人ほどの人が極めて悠々寛々とこちらへ歩いて来るのがもどかしいことの限りです。
久助もまた居たり立ったりして心配してみましたが、何の方便もありません。要するに、万一の場合は、一行の中でいちばん弱いお雪を保護するのが急だと、
「お雪ちゃん、裏の方へまわって休んでおいでなさい……」
場合によっては、この家の主に頼んで表戸を締め切ってもらおうと思いましたが、お雪はやっぱり気が気でなく、またも敷居の外へ出て見て、今度は、急に真青になり、