Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「まあ、こっちへいらっしゃい」

お梅は火鉢の前へ座蒲団をすすめます。

「へ、へ、これは恐れ入りやす。梅ちゃん、お一人でお留守はさびしいでしょう」

「ええ」

「お稽古は何ですか」

「でたらめよ」

「驚きましたね、でたらめのお稽古とは」

「金助さんの前でやると、ボロが出るからよしましょう」

「ト、トンでもないことで……どうか一つ綺麗なところを、お聞かせなすって下さいまし」

「ははあだ、綺麗なところなんてあるものですか」

「御冗談でしょう、梅ちゃんも隅へ置けない、幾つになりました」

「知らない」

「梅ちゃん、あの福兄さんが、この間も、そ言ってましたよ、梅ちゃんが実が入って、食べごろになったけれども、これが怖いからうっかり傍へ寄れないって」

金助が親指を出して見せると、

「ばかにおしでないよ」

お梅が腹を立って突き飛ばす。

「こりゃア、ちと荒っぽい、まともに鉄砲を向けられちゃたまりません、いくら金助がお粗末だからといって、これでも男のはしくれ、罰があたりますよ」

「福兄さんに、そ言って下さい、たべていただかなくってもようござんすよ、大切に漬けておいて、梅干にしますから困りませんって」