Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「まあまあ、親方、そう手荒いことをなさらなくっても話はわかりますよ」

「この野郎、お嬢様によけいなことを喋りゃがって、手前が手引をして逃がしたに違いないんだ。そうして、よく図々しく来られたもんだね。さあ、どこへお嬢様を隠したかお言い、言っておしまい、言わないとこうだよ」

お角は金助の胸倉をギュウギュウ締め上げますと、金助は眼を白黒して悲鳴を上げ、

「死ぬ……圧制……お梅ちゃん、助けて下さい」

下でお梅も人が悪い。助けを呼ぶ声を聞き流して、腹をかかえて、声を立てないで笑いころげています。

「真ッ直ぐに言っておしまい」

お角は金助を締めたり、ゆるめたり。

「親方、あの神尾主膳様が近いうち、田舎を引払ってこちらへおいでなさるそうで」

「そんなことを聞いてるんじゃありません、お嬢様をどこへやりました」

「それは存じません。どうかもう少しここをおゆるめなすって下さい、咽喉がつまって声が出ませんから」

「正直にいっておしまい、あのお絹のおたんちんに頼まれたんだろう」

「決して、そういうわけじゃございません、現にこうして、お嬢様がここにお休みなすっていらっしゃるとばかり存じて、上って来たようなわけでございますから……」